薬剤師の過剰時代が来る理由

薬剤師の過剰時代が来る理由

薬剤師になるには、まず薬科大学か大学の薬学部の薬学科(まとめて「薬系大学」と言います)に入学する必要がありますが、その薬系大学は1985年から46校体制が長く続いてきました。

46校体制の間、薬系大学に入学する生徒数は約8000人規模で推移してきました。

しかし、小泉内閣時代(2001年4月〜2006年9月)に大学設置基準が緩和され、薬科大学の新設ラッシュが起こり、2003〜2008年の間に28校もの薬科大学が新たに誕生しました。

この結果、2008年度の薬系大学に入学する生徒数は13000人まで一気に増加。

薬系大学は2006年から6年生が導入され、現在の薬剤師需要を支えている調剤薬局やドラッグストアは、2010年と2011年は新卒の薬剤師を採用できず、中途採用で薬剤師の確保をしています。

しかし、薬剤師国家試験の合格率を平均的な75%で見積もると、2012年からは9750人(13000人の75%)の新卒薬剤師が登場することになるのです。

製薬会社は再編と淘汰で企業数が減少しています。

医薬分業の進展で調剤薬局やドラッグストアは増加していますが、これほどの薬剤師の増加を受け入れるだけのキャパシティがあるかどうか未定です。

以上のことが、薬剤師の過剰時代が来る理由です。

厚生労働省が計算する薬剤師の過剰人数

現在、薬剤師の有資格者は27万人ほどですが、厚生労働省の調査によると、単純計算で2011年にすでに7万5000人の薬剤師が過剰になるとしています。

その後、2014年には8万4000人、2018年には10万人、2028年には13万人の薬剤師が過剰になると報告しています。

薬学部6年制導入後初の2012年の薬剤師国家試験後の状況に続く »